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タシケントにて 4




「アンバシー!ジャパニーズコンサレイト!」と不愉快目に言って、何とか言葉も通じたみたいで、オレは逃げるようにしてタクシーに乗り込んだ。

ただ、これはイカンな。
とりあえず警官が恐くてタクシーのレートがどれほどなのかはわからないまま、かなり焦った感じで乗り込んでしまった。
これは少し運賃の値段交渉が不利になったな、とか考えながらタシケントの街を眺めることができている自分も少しタフになっている。
どうやらウズベキスタンもイスラム圏のようだった。
ウルムチもそうだったし、アルマトイもシムケントもそうだった。
国は違っても地続きだから文化も続いているんだなと思う。
石造りの建物が多く、イスラム社会を象徴するモスクはとても立派であちこちでニョキニョキしている。
でも残念ながら高いビルに覆われてしまっているモスクが多く、タシケントの都会ではやや影を潜めている感じが否めなかった。
街全体では大都会ということもあって、それほど宗教戒律が厳しいものではない感じはした。
それは女性を見れば一目瞭然で、顔どころか頭髪も隠していないし、ズボンも履いている。
ウズベキスタンはもともとソビエトの一部だったはずなのだが、民族系統はロシア系というより中東やインドよりの顔をしたアジア系の女性が多いように映った。多くの人の髪が黒くて、黒い大きな瞳がやっぱりエキゾチックだった。
そうやって人や建物を見ていると今までとは少し違う文化圏にやってきたのかなという風情にまた新たな気持ちが感じられるも、そろそろ着くかなという頃にはタクシーの値段交渉のための気合を入れていた。
タクシーの運転手とは日本領事館前ということもあって、少し強気に値切り交渉に挑むことを決めていた。
おそらくオレが日本人であることを踏まえて相当ぼったくろうとしてくる。
日本円での1円がウズベク通貨の20スムにあたることから、20分程度乗車していた分だけ払えばオレの勝ちだと思っていた。
物価の価値は知らんが1000円程度なら払ってやろう思っていた。
そしたら2万スムだと言ってきたのでそのまま払ってあげた。
「ラハマット」と人懐っこく笑ってくれたけど、なんだかあんまり嬉しくなかった。たぶんその半額くらいでもよかったのかもしれん。最初のタクシーはどうしてもわからない。

4/5