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だが、債務者監獄における流行の病、監獄病は完全に消滅したわけではなかった

だが、債務者監獄における流行の病、監獄病は完全に消滅したわけではなかった。

外の乾いた空気と寒さを防ぐための閉め切りの密封空間による息苦しさは相変わらすで、それにその年は食料と水の配給が少なく、栄養不足による発病が多く目立った。そんな中ジェスが監獄病を発症した。ジェスはそのことを隠していたようだが、いつかのある日オレにだけ言葉を残した。それはこんな話だった。

「ジュード、どうやらオレも監獄病にかかっちまったみたいだ。この監獄も昔に比べたらずいぶんきれいになったみたいだが、結局オレみたいな病人を出しちまうような場所なのさ。汚い食い物に汚い水を飲まされ続けた末、結局は病にかかる。ここにいる人間をよく見てみろ。みんな少しばかりの借金を背負ったばかりに収容されているだけで市民とはみなされなくなった連中ばかりだ。だけどそれがどうした・・・。オレはこの施設にいるほとんどすべての人間と話をしてきたが、どいつもこいつも個別に違うだけで、良いも悪いもない様な奴らばかりじゃないか。街の治安を守るとともに、生活もままならない人々を救済する名目で存在する施設はいくらもあるが、債務者監獄は中でも最悪のイメージだった。それとはずいぶん違ったものではあったが、債務を返済しない限りシャバに復帰することも許されないとはどういうことだ?この監獄にいながらにしてどうしろと?この施設の今のあり様は何だ?衛生状態もよくなって、本でも絵でも工具でも日常生活にあったらいいなってものなら大概手に入ってしまう。その気になれば結婚式だって挙げられるこの施設は何なんだ!オレたちの一生はこの施設で〝終わらせられる〟こと、つまりは終身刑に処されたのと何ら変わらないじゃないか・・・。たかが借金1つ作っただけで家も資金もない人間の烙印を押し付けられて、いずれ放っておいても死ぬのだから監獄の中で死ね!とばかりのこの債務者監獄をオレは絶対に許しはしない。いずれ死ぬのが人間であるというのならば今すぐオレがそういう権力者どもを地獄に落としてやる。だからオレの生涯の最後にオレはこの施設を滅ぼすことにしたよ。オレはオレの命をかけてこの社会に復讐を成し遂げることにする。そして、そのことをジュードにだけは伝えておくことにしたんだ。オレは貴族の息子だ。オレたちが盗みに入り続けたあの豪邸のひとつにオレは生まれたんだ。だから、オレは少しジュードたちと毛色が違って見えたかもしれない。だが、オレたちは同じ人間なんだ。何も違わない。貴族に生まれながら自分とは違う人間が同じ街、同じ世界、同じ家にいることを幼い頃から教え込まれてきた。貴族の家ではどこもそうだ。貴族とは生まれながらにして貴族であり、優れていて、そうではない大衆とは生まれながらにして大衆であり、さしてゴミと変わらない全く違う人間であることを誰もが空気のように受け入れるよう育てられる。オレもそうだった。貴族以外を人間とは思わない教育をあたり前だと思って育てられていた。母親が死ぬまではな・・・。オレは母親を愛していた。10にも満たないオレにとって母親を失ったショックは大きく、その生活の変化は途方もないものだった。朝起きて、パンをかじり、学校へ通い、ナイフとフォークで食事を済ませて眠るというルーティーンは変わらずも、そのルーティーン、つまりは自分の父親によって与えられるその生活がとても退屈なものに変化してしまったことは子どもながらに明白だった。それでも父親は「一生懸命勉強しろ、しっかり飯を食え、そして貴族にふさわしい人間になりなさい。お前を産んで死んだ母さんと私を幸せな気持ちにさせなさい。それがお前の幸せだとは思わないか?」といった話を繰り返す。うんざりだった。こんな世界での生活がこの先もずっと続くのかと思うとうんざりだったんだ。オレは貧民街の人間と頻繁に付き合うようになっていった。そこでは毎日が冒険だった。毎日が命がけの彼らの中に混じって行動することは簡単なことではなかったが、持ち前の頭の切れと好奇心で根気強く会いに行っているうちに彼らはオレのことを仲間として受け入れてくれるようになった。みんないい奴らだった。そして、みんな貧しかった。でもよく笑う奴らだった。みんなで力を合わせて生きていた。その力強さの前にオレは自分の怠惰な世界がひどく恥ずかしくさえ思えた。そのリアルな時間は家や学校で聞かされていたものとはまるで違っていた。彼らにも同じ赤い血が流れ、同じ感情を持った人間であることは目で見れば、肌で感じてみればわかることなのにどうして貴族の人間たちはそれを見て見ぬふりをするのかがわからなかった。何が貴族であるのかはなんとなくわかっても、何が人間で誰が人間らしくないのかがオレにはわからなくなっていた。オレの外での行動が家族に明らかになるのにそれほど時間はかからなかった。だが、もはや父親や家の関係者がオレに激昂する理由がわからないし、あまりにもずれている世界の認識に絶望したオレは家を出ることを考えるようにさえなった。オレが信頼し、安心して遊ぶことのできる人間の話をしているにもかかわらず、オレの選んだ友達のことをひと括りにゴミ扱いする家の連中をオレは臭いと思うようになっていった。オレは自分を特別だと思い込んでいるすべての貴族からゴミよりも嫌な匂いがするのを感じるようなった。性根の腐った嫌な匂いだった。ここにいてもオレは自由になれない!ここはまるで鳥カゴだ!人間の悪臭漂うこの家の匂いにオレはもう耐えられそうにない。そう思ったオレは家を出ることに決めた。15のときだった。自由って何だ?人間とは何なんだ?そのことを見誤ったこの国のあり方こそ世界の縮図だとオレは思った。いらないものを淘汰した世界に幸せなどありはしない。いつか必ずオレはこの世界を変えてみせる。こんな国だからこそ未来を変えなければならないとオレは家を飛び出した。その後オレはこの国の未来を描きかえるべく窃盗団を組織し、カンパニーを作り、フリート監獄で〝ラケット〟の指揮をしてきた。しかしだ。どうやらオレの冒険もここまでのようだ。監獄病はオレの思った以上の進行具合のようでね。ジュードとこうして会話をするのもこれが最後になるかもしれないくらいなんだ。だからジュードにだけには伝えておくことにする。1日も早くここを出るんだ。ここにはもう間もなく監獄病が流行する。中世ヨーロッパを恐怖のどん底に陥れた病原菌が再び蔓延する未来をここで作り、債務者監獄の存在を完全に消滅させる計画がオレにはある。その最初のステップがあの〝ラケット〟だったのさ。もちろんはじめからそんな大それたことを考えていたわけじゃあない。〝ラケット〟のあの熱狂ぶりはオレの想像を遥かに超えるものだった。オレもそのことにひたすら熱くなることを楽しんでいたんだが、あの空気の変わりようがオレの懸念をオレ自身で痛感するようになって、オレは悪魔の歯車を回す決意をしたのさ。〝ラケット〟の熱狂の空気がそのまま病原菌にとって、うってつけの媒体となることをオレは意図的に扇動し続けたのさ。その結果がこのザマなわけだが、この計画はオレにとって大き過ぎる賭けだったようだ。幼い頃を貴族として育ったオレは病に倒れ、幼い頃から貧しく育ったジュードがオレのシナリオの中、最後に生き残るキャストになるとはよくできた物語だとは思わないか?勝手なことして生きてきただけあってオレはオレの物語にとても満足しているよ。最後にどうしてもジュードに伝えておきたい話がある。ジュードはオレの愛したものをオレと等しく愛してくれながら付いてきてくれた。まずそのことに深く礼を言いたい。ありがとう。そこで最後に頼みがある。オレはオレの資産をジュードに渡そうと思う。カンパニーの隠し口座の場所をジュードに教える。その金を使ってオレの意思を引き継いでくれ。オレが最後に愛した〝ラケット〟をロンドン中、いや世界中に広めてくれ!こんな地獄のような場所で生まれたろくでもない遊びかもしれないが、不幸のどん底にいるような人間がこれだけ楽しめる〝ラケット〟には世界に希望を与える力がきっとあるはずなんだ。オレはもうじきいなくなる。ヘイ、ジュード、そんな顔するなよ。これからはお前が道を切り開くんだ。世界はもっともっと住みよくなるはずなんだ。頼んだぜ・・・」とジェスは話を終えた。

 ジェスとの今生の別れを意味したその話、告白の数々にはショックだったし、驚いた。そのレベルは驚愕で、とても穏やかに聞いていられる内容ではなかったはずなのだが、出会った時のように有無言わせない語りの力で迫るジェスにオレは心を尽くして耳を傾けた。ジェスとの最後の会話に抗う野暮なことはもちろんしなかった。その時間こそジェスとともに過ごす最後のものとなった。
 誇り高かった。
 奴隷のような少年時代を送り、夜の街をこそこそと動き回る日々がオレの日常だった。目に見えるすべてのものから逃げ回っていた。それがジェスと出会うことによってオレは別の人間に生まれ変わることができたんだ。ジェスや仲間に認められながら暮らす毎日はひとりじゃなかった。何かを受け入れることが運命だとするなら、オレにとってジェスは運命そのものだった。ジェスといっしょにいて、どこで何が起ころうとそれはオレの人生だった。

そして、これからも。

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フリート監獄

フリート監獄。

そこには借金を抱え、住まいをなくしたロンドンの住民たちを収容する債務者監獄だった。長い歴史を感じさせる色のない巨大な建造物からはもう先のないオレの絶望をそのまま反映させていた。見ているだけで気分の悪くなる雰囲気は噂と違わぬ地獄絵図だった。その呪われた城の伝説は誰もが知っていて、もちろんオレも知っていた。監獄病のことを。
 オレたちの知っている債務者監獄とは地獄そのものだった。監獄周辺には死臭が漂い、不衛生な狭い監房の中はところ狭しと詰め込まれた囚人たちによる密度の濃い空気で腐敗し、囚人たちはゴミのように扱われている。そして、かつてヨーロッパを震撼させた伝染病は監獄病とも呼ばれ、債務者監獄から広まったとも言われていたことはオレでさえ知っていた。
 オレは絶望していた。そこにはどんな地獄が待っているのだろうと生きた心地がしないままに連れてこられたフリート監獄の現実は驚きの連続だった。

 入獄するとどこからかピアノの音色が聴こえてきた。聴こえてくるピアノの音色はオレがこれから先ずっと生きていくだろう地獄にふさわしく、この監獄で安らかに眠ることも許されなかった囚人たちのことを謳ったレクイエムのように思えた。そのバックミュージックは何10年も昔から悪名を轟かすフリート監獄での圧倒的なまでの悲しみと絶望を象徴していた。〝オレはここで終わるのか・・・〟と俯きながらも見渡すこの風景が自分の人生の印象的なワンシーンのひとつになるであろうことを確信していた。
 ところが、フリート監獄のそのあり様はオレが想像していたものとはまるで違う世界が広がっていた。はじめからずいぶんおかしいなとは思っていた。たとえば入獄初日にはなぜかオレの肖像画を描くためにほぼ半日の時間が割かれ、監房に案内されてからは食事の時間と就寝時間さえ守れば後は自由にしていいという呆気にとられるしかないほどに緩い獄中生活が待っていたんだ。
 監房は広くはないが、狭くもなかった。汚いところに変わりはないが、思っていたほどに空気の澱みは少なくなんとか生きていけそうな気が持てたのは幸いなことだった。
 そうして、少しずつだがフリート監獄の中にいる自分のことを受け入れながら生活しているうちに、外へと足を運ぶようになり、視界に見えるものについても絶望的だった光景が日常的な風景へと変わっていった。
 それにしてもフリート監獄は不思議な場所だった。獄内の広場である共有スペースには多くの囚人たちが各々のペースで時間を過ごし、男女の垣根もなく人と人とが関わりながら坦々と生活しながら生きていた。男女で語り合う人もいれば、絵を描く人、本を読む人、運動する人と様々いて、中には結婚する人までもがいた。
 ジェスはすぐに結婚相手を見つけて獄内の礼拝堂で即席の結婚式を挙げた。それに習ってオレもなんとか相手を見つけて結婚をした。
 フリート監獄では婚約が認められていた。債務者囚人の中に聖職者もいて式はわりと頻繁に行われていた。オレたちが結婚をして以来フリートでの結婚は獄内での恒例行事となって式には囚人たちのほとんどが参列して、異様な雰囲気でもって仲間のささやかな幸せを祝った。
 そう悪くはない生活を送りながら、ある日ジェスはオレの前にテニスのラケットを2本どこからか持ってきた。フリート監獄は収容所の出入りさえも自由だった。自由だったわけではないが、ゲートにいる看守に何らかの手数料を払うことによって壁の向こう側へ行くことはさほど難しいことではなかった。必要なものを手に入れたり、必要な人と会ったりすることに不自由することはあまりなかった。そういう人たちがフリート監獄には結構いた。そういう連中にとってもまたこの監獄内の居心地はとても都合が良かったらしく、ロンドンの街の犯罪の温床になっているのはあきらかだった。そのことは、オレたちはもちろん看守たちにだってよくわかっていた。
 ただ、ジェスはそれらとは違ったカテゴリーの人間でフリート監獄での自由を派手に最大限に満喫していた。中でもジェスがどこからか持ってきたラケットによる球打ちは最高に面白い遊びだった。
「ラケットで壁打ちをしよう」と誘ってきたジェスはコートが無いかわりに監獄を囲う巨大な壁に向かってボールを打ち始め、2人で交互に打つ面白さに没頭したオレたちはこの遊びを〝ラケット〟と名付けた。
 来る日も来る日も〝ラケット〟をしてオレたちは時間をつぶしていた。それを見た囚人たちも興味を持ってオレたちの周りに集まるようになってきた。しだいに彼らと代わる代わる〝ラケット〟をするようになった。そのうちにやっていいことと悪いことのルールが経験的に積み重ねられていき、やがてフリート監獄の中で囚人たちによる〝ラケット〟のゲーム大会などが催されるようにもなった。フリート監獄という債務者の烙印を押された罪人たちの集まりには確かな活気が生まれるようになっていった。
 陽が上ればどこからかポーン、ポーンという壁にボールを打ちつける音が監獄に響き渡る。そんな〝ラケット〟の評判はすこぶる好ましいものだった。その〝ラケット〟の微かな熱狂はフリートの看守までもを巻き込み、獄内での運動不足解消にとても適しているということでフリート監獄ではラケットとボールをいくつか置いてくれるようにもなった。オレたちは歓喜してあちこちの監獄の壁を使い〝ラケット〟をプレイし続けた。

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だが、ジェスの野望であり、オレたちカンパニーの野望はロンドンの巨大な社会と闇の組織によってバラバラにされる運命にあった。

だが、ジェスの野望であり、オレたちカンパニーの野望はロンドンの巨大な社会と闇の組織によってバラバラにされる運命にあった。オレたちの考えていた世界というのは思った以上に矮小で狭かった。オレたちはしょせん石炭と炭鉱と煙突という末端的な黒ずんだ目の前の尺度でしか物事を見ることができてなかったんだ。
 当時ロンドンの市街を仕切っていたのはギャングたちだった。新大陸からやってきた闇の住人がロンドンの闇社会を支配しようとしていた。ジェスはそのギャングとのつながりにも余念がなく、タバコの市場取引から、販売店の出店にあたってもギャングの顔を立てることを怠らなかった。街の窃盗団というごろつき時代から続くギャングとの関係は切っても切れなかったし、呑まずにはいられない要求をしてくるギャングとオレたちは水と身体の関係に等しかった。水がなければ身体は生きてはいけない。ジェスモンドカンパニーという看板を掲げるものの、その実質的な支配権はギャングに握られていた。
 オレたちカンパニーのやってきたことはもちろんまともなやり方ではなかったかもしれない。それでもオレたちは〝まとも〟になろうとしていた。少なくとも悪党的な、ギャングなやり方に染まることなく堅気という陽の光のあたる世界に憧れ、全員で懸命だった。懸命だったゆえに、ジェスはもちろんオレたちはギャングからの恐喝や取り立ての依頼から麻薬の取引や暗殺まで、その他共謀にも応じてこなかった。その分の占有料をギャングの下締めに納めるというスタンスで自分たちの立場を守ってきたつもりだった。しかし、ギャング側からすればその態度そのものが気に入らないのであった。あからさまに闇から足を洗おうとするジェスモンドカンパニーの存在はギャングたちにとっても異色で、闇の習性を刺激し続けてきた。
 闇には闇以外の色を吸収せずにはいられない性格がある。闇の中の色は闇に染められなければならない。ジェスのタバコ屋にはギャングたちの嫌がらせが始まり、タバコには圧力がかかり、値がつかなかったり、流通が滞ったりもした。闇から生まれたオレたちに闇からの声に抗う術を知らなかった。だからオレたちはアヘンの密輸と密売に手を貸すことを余儀なく、共謀することとなった。その見返りにスペインから入ってくるタバコ葉の輸入ルートの紹介とその売買の権利を保障してもらうというものであったが、それがギャングたちの目論んでいた罠だった。
 政府はアジアから大量に入ってくるようになった麻薬、アヘンに多額の関税をかけるようになっていた。また密輸による輸入の取り締まりも強化していた。その取締りを実行していたのがイギリス海軍だった。
 イギリス海軍は海に関するすべての権限を有していた。植民地支配、海洋の治安維持、貿易ルートの獲得といったことのすべてだ。貿易もまた国が管理していた。つまり軍の承諾なしには港での取引ができない構造になっていた。自由貿易を訴える組織はいくつもあって、ロンドンの裏社会に生きる人々にとっても軍が貿易の窓口にいる状況というのはどうにも芳しくないことだった。そこでギャングが目をつけたのがタバコの葉っぱに精通していたジェスモンドカンパニーという一見クリーンな小さな組織だった。
 ジェスの流通ルートの取引は、その深部にまで届いていた。自らスペインにまで足を運び、新大陸から運ばれてくるタバコの原料の取引についての知識とコネクションをジェスモンドカンパニーの骨組みにしようと考えていたからだ。そういった直接的なつながりと関係が信頼を生み、この先それらの具体的な関係がいつかギャングの依存に頼ることなく生き延びていく術になっていくと信じていた。しかし、組織へのギャングの侵食は淀んだ水が透明な水を濁すようにして進んでいき、ジェスの築いてきた関係の多くまでもがギャングに利用されることとなった。

 一度淀んだ水はもう元には戻らない。

ジェスモンドカンパニーは海軍と警察による不正取引の摘発の網にかかり即刻解散となった。それによって葉巻タバコの商いの権利はギャングたちの手に渡り、どこにも行くあてもないオレたちは成す術なく前科つきの債務者になるほかなかった。ギャングたちははじめからオレたち組織をつぶすための暗躍を練っていたのだ。葉巻タバコの市場はあらゆる組織にとっておいしい急成長株だった。その競争はオレたちの知る由もないくらいに過激で常に危ない橋だったのだ。それをジェスがひとりギリギリのところで渡りきってくれていたおかげでその日までカンパニーとしてやっていくことができたことをオレたちは知らなかった。
 ジェスモンドカンパニー解散の報せを受けるとともにオレたち団員は手当たりしだい縄をかけられ、当然前科のある団員たちは非商人であり支払不能者であるという一方的な裁判で判決を下され監獄へと送られることとなった。だが、オレとジェスはどういうわけか前科もなく破算対象者という判決を下され、連行された先は他の団員とは違う場所だった。そこはフリート監獄と呼ばれる債務者監獄だった。

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ジェスは冬になるまでの間にできる限り多くの葉巻タバコを集めていた。

ジェスは冬になるまでの間にできる限り多くの葉巻タバコを集めていた。

それらの葉巻タバコを新たな銘柄としてロンドンの街に流通させ、利益を上げるための組織、カンパニーを設立させるつもりでいた。それを見越してのことだったのか、ジェスは窃盗団のメンバーを労働者用の古い借り部屋に住まわせて、寝食の活動の全てを共にさせていた。フォークのように三又に分かれた部屋には街のゴロツキたちが詰め込まれていた。決して恵まれた環境とは言い難かったが、行くあても帰る場所もないオレのような境遇の人間にとってそんなことはどうでもいいことだった。そのことはみんな大なり小なり同じで、それぞれに居場所を提供してくれて、組織の役割までも与えてくれたジェスとの絆が補ってくれていた。その絆は家族同然だった。オレたちがジェスのために尽力することには何のためらいもなかった。金品が必要なら金品を、食べ物が必要ならば食べ物を、オレたちはジェスが必要としているものを懸命に集めた。それがいつしか葉巻タバコに変わろうとも関係がなかった。オレたちは全員でジェスモンド窃盗団だった。
 そしていつしか、オレたち組織の名はジェスモンド窃盗団からジェスモンドカンパニーへと変えることに成功した。オレたちはもはや他人の物を盗み取って暮らす必要がないくらいの葉巻と金銭を動かしていた。葉巻タバコの流通の勢いは瞬く間に広がっていった。たくさんの葉巻タバコが取引され、ロンドンには何百というタバコ屋が現れるようになった。オレたちはその波にどこよりも上手く乗ることができていた。オレたちは盗んだ大量の葉巻タバコを各販売店に格安で提供することで利益を上げた。思った以上に現金が入ってくる様子にオレたちはそれだけで歓喜し、こんな時間がずっと続けばいいと貧困の外にあるであろう未来を生まれて初めて思い描くことができた。
 しかし、盗んだ大量のタバコを売り続ければいつかは無くなる。盗品タバコの流通が順調なうちにジェスが計画していたのは模造パッケージの製作と葉巻タバコの市場での直接取引きのためのルートの確保だった。それができれば安く仕入れた葉巻タバコを自分たちの直営店で自由に値段を決めて売りさばくことができるとジェスは考えていた。
 葉巻タバコをこよなく愛していたジェスはロンドンの誰よりも葉巻タバコのことを知っていたと言っていい。多くの葉巻タバコを収集するも特定のものしか吸うことをしなかったジェスは同じタバコでもそのときの気分や感情によって味が違うことに気がついていた。その味の複雑さや喫煙の方法によって変わる葉巻タバコの定まらない感じがジェスは好きだと言っていた。葉巻タバコとはそういうものだと確信していたジェスのとった行動が模造品販売だった。
 そうして作り上げたジェスの模造タバコは限られた場所(自分たちの直営店)でだけ売れ始めた。ジェスは組織を製造部と販売部とに分け、一歩一歩会社としての体を成していった。ならず者だったオレたちにカンパニーにとって必要な役割に振り分け、今までとは違った仕事の内容についてを明確にした。そうして、純粋に葉巻タバコの売り上げによってのみで自分たちの暮らしをまかなうことができるようになったとき、オレたちは窃盗団という肩書きを捨て、カンパニーを看板に堅気として生きていく道を手に入れることができたんだ。

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“やつ”の名はジェスモンド・ロウ

〝やつ〟の名はジェスモンド・ロウ。

ジェスモンド窃盗団のトップで、団員からは〝ジェス〟と呼ばれ、親しまれていた。だからオレもすぐにジェスと呼ぶようになった。ジェスはタバコをこよなく愛していた。特に好んでいたのが当時ロンドンで流通し始めていた葉巻のタバコだった。葉巻タバコはとても高価なものだったが、たまたま盗みに入った上流階級の屋敷で葉巻タバコを手に入れて以来、ジェスはその魅力に取り付かれることとなったようだ。パイプタバコをやめたジェスは窃盗団を指揮しロンドン中の屋敷に忍び込み葉巻タバコの収集を主とした活動を始めていた。オレがジェスと出会ったのはそんな頃のことだった。
 ロンドンの街は毎日異様な人の数に溢れていた。急速に工業化が進んでいるのはオレみたいな末端の子供にも明らかで街はその軌道に乗って上流階級として贅沢な暮らしをするブルジョワ紳士と家も家族も待たないホームレスが入り混じった制御の行き届かない無法スラムが目立ちつつあった。そんな中オレのようなピンで活動する盗人から秘密結社のような組織的窃盗グループをロンドンでは血眼になって取り締まろうとする風潮があった。ロンドンのシティ警察もスコットランドヤードも共に動いていた。
 もちろんジェスに話を聞くまではそんな街の雰囲気を知る由もないオレは戦慄を覚えた。盗人としての自覚はあったが、オレは全ての光を遮断して世の中の影として生きているつもりでいた。闇の中の影を追う者はいない。オレは盗みを繰り返しながらも誰にも見られず、知られず、1人で生きていくつもりだった。オレはこの先、誰にもオレの存在は認められることなく、真っ暗で孤独のまま一生を終えるのだろう・・・。そう思っていた。毎日生きながらにして半身をもがれるような胸の痛みが止まらなかった。
 そんなオレをジェスは必要としてくれた。ジェスはひとつでも多くの葉巻タバコを手に入れるために優秀な泥棒を必要としていた。特に建物の中に静かに侵入し、葉巻タバコを確保し、確実に帰ってくることのできる隠密の技術を持った泥棒を必要としていた。なぜならジャケットの内ポケットにしまわれることの多い葉巻タバコを人間から直接くすめ取ることはとても困難なことだったからだ。窃盗でズボンの中の財布は奪えても内ポケットのタバコは奪えない。ジェスがタバコを手に入れるためには万引きと家宅侵入以外の手段はなかった。      
そこでピンで活動しているやたら意気のいい盗人の評判を耳にしていたジェスはオレをスカウトしにきていた。理由はどうでもよかった。誰かがオレを必要としている。それだけでオレの尻尾は止まらなかった。そんな実感も生まれて初めてのことだった。オレはジェスとともに一生生きていくことをそのときから心に誓っていた。それによって心と身体はしだいにひとつとなり、キリキリと軋んでいた孤独による胸の痛みは少しずつ消えていった。
 それにジェスは出会ったころからオレのことをジュードと呼んでくれた。「オレは決して信心深いわけではないが、オレの考えではユダは裏切り者ではないし、オレの目の前にいるユダも裏切らない。だからオレはお前のことをジュードと呼ぶ。何かあるか?」と問われたオレには言葉もなかった。誰もが畏怖し、オレ自身で呪ってきた歪んだ運命の根源を洗い流してくれた想いがした。

 ジェスモンド・ロウの行動、思考はオレが出会ったほかの誰とも違って見えた。常にシルクハットをかぶった細面のジェスの動きは、猫のようにしなやかで窃盗団を指揮するも自らも前線に出て活動する。ジェスは口だけではなく、身体を張ってオレたちと関わり、炭で汚れた顔をしていっしょに笑ってくれた。ひどく孤独な暗い社会で生き続けてきて、なお闇の中で生活しているにもかかわらず、どういうわけかその闇はオレたちを安堵させ、話をしていると思わず胸がざわついて笑いがこみ上げてくる組織をオレは自然と愛するようになっていた。そして、ジェスもオレたちに仕事を任せてくれた。
 ジェスは必要以上の盗みをしない男だった。だから誰一人としてノルマを課したりもしなかったし、ジェスが信頼した組織の人間には分け隔てない配給を与えていた。ただ、葉巻タバコの収集に関してのジェスの貪欲さは並々ならぬものがあった。まず組織の人間を使って、葉巻タバコの販売元に張り込みをさせ、購買者の家路をつけさせ、煙突の位置やタイプにリビングやチェンジルームの間取りまでをリサーチさせ、収集に万全を期していた。
 オレにはわからないことばかりだった。こんな浮浪者同然のオレたちのことをどうしてそんなに受け入れ、信頼し、仕事を任せてくれるのか、オレにはわからなかった。葉巻タバコにこだわり、必要以上の金品を盗んだりする必要はない、という個人的思想もまた現実離れしていて理解しがたいことではあったが、それ以上にこの〝組織〟のつながり方が不思議でならなかった。

「自分を信じているから、オレはジュードを信じる。オレがジュードを信じなかったら、ジュードだってオレのことを信じてくれないだろ?まずは自分から相手を信頼する。それがオレの自信となり、不可能を可能にする現実の力になるんだ。オレたちの街、オレたちの国がやろうとしていることは偉大なことではあるが、オレたち貧民層はその礎に過ぎない。オレたちは何の輝きを見せることもなく砕けて灰になる一介の石炭に過ぎない。それは事実だ。だがな、石炭だってものを考えることがあるのさ。ただ一方的に掘り出されるだけの石炭だって革命が起こせることをジュードだって聞いたことがあるはずだ。崩落さ。あの炭鉱の崩落というのはひとつの石炭が思考を持って、一方的な搾取を繰り返す人間たちへの復讐なのさ。オレはいつか革命を起こす。その革命は目の前の人間を信じることから始まる〝葉巻革命〟だ。オレは集めた葉巻タバコを使って新しいタバコの流通ルートを作る。いわゆる闇タバコの流通をオレたちで仕切り、このどん底の生活と立場からおさらばするのさ。確かに現時点ではオレひとりの野望に過ぎないが、その野望はオレだけの力じゃできない。みんなの力が必要なことなんだ。だからオレはジュードの前に現れた。そして、オレとジュードなら変えられる。事実はひとつの結果に過ぎない。その実のある果実をオレたちの手で手繰り寄せる。革命の始まりだ」

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オレの名はジューダス・ブラック

オレの名はジューダス・ブラック。

オレの運命はロンドンの貧民街にあたるイーストエンド・ホワイトチャペルの一角に捨てられることから始まった。毛布に包まれたオレに残されていたのはジューダス・ブラックという聖書でユダを意味するまったく有難くない呪われた名前ときれいな銀細工の施された懐中時計だけだった。物心のついた時にあったその名前と時計だけは誰も奪おうとしない。
それだけが救いだった。
孤児だったオレは救貧院という町の施設で生かされていた。救貧院にはオレみたいな子どもがたくさんいて、朝と夜にパンとチーズ、スープやおかゆにたまに肉やベーコンが一切れずつ出されるだけのひもじい生活と長く苦しい労働がオレ達の日常だった。孤児だったオレが生きていくには棺桶のような箱の中で眠らされ、手足を動かして働く以外生きる選択肢はなかったんだ。

永遠に・・・

ある日オレは救貧院の孤児たちの間で行われたくじ引きに負けて、ペナルティーを課せられた。オレたちのいつもの労働である道路舗装のための砕石作業をしているときだった。オレはおもむろに労働管理者の1人の前に出ていき、みんなとても疲れているので休憩時間を頂けないでしょうか、とお願いをしてみた。すると救貧院で慈善事業主を語るお偉いさん方の途方もない怒りを買い、オレは街の煙突掃除屋に売り飛ばされることになった。
以来、ロンドンの街の煙突掃除がオレの仕事だ。ガキの頃からずーっと煙突の掃除ばかりをやってきた。オレだけじゃねぇ。オレ以外の子どももオレの知っている大人たちもみんな煙突掃除をやって生きてきたんだ。救貧院にいた頃に何度も復唱させられたパウロの聖句である〝働くざるもの食うべからず〟の教えはどこの世界も同じで、そこでは救貧院以上に過酷で危険な労働を強いられた。真っ黒な顔と真っ黒なボロを纏った親方の手となり足となりオレは働き、煙突掃除に必要な技術を身に付けていった。
親方は汚くて貧しい上に自分のことしか考えていない。そんなことはガキであるオレにもよくわかっていたが、天涯孤独なオレにとって親方を本当の父親かのように思っていた。共に働き、飯を用意してくれて、雨風を凌げる寝床をも提供してくれる親方との生活は決して悪いことばかりではなかった。
そんな暮らしを何年か続けていたあの日あの時あの場所で、親方はいつものようにオレと街の煙突掃除をしていた。その際、不意に屋根から転落して帰らぬ人となってしまう。あっけないものだった。灰色の街の炭にまみれて真っ黒な血を滲ませて地面につぶれている親方はまるで一塊のゴミ屑のようにしか見えなかった。それでも葬儀くらいはあってもいいかと思っていたのだが、人々はそれに目もくれようとせず親方はゴミのように生き、ゴミのようにこの世界から消えていった。
 すでに子どもと大人の境目にいたオレはあらゆる葬儀屋に親方の葬儀を頼み込んだ。そのうちに成り行きで葬儀屋の徒弟としての生活が始まった。そこでの時間はこれまでで最悪なものだった。身寄りのない孤児であることと裏切り者という呪われた名前を理由にいじめ、虐待、罵倒の自由の下で家畜以下の扱いを受けることになった。少なからず親方と煙突掃除屋の弟子として生きてきたオレにこんな奴隷のような関係が耐えられるはずもなかった。こんな生活が一生続くくらいなら・・・とオレはすぐさまその場を逃げ出した。
 住むところもなく、帰る場所もなくなったオレに食べ物を手に入れる金もコネもない。孤独の雨にずぶ濡れになりながらも〝生きなければならない〟と激しい鼓動をやめない魂の叫びに耳を傾け続けた結果、選んだ行動が盗みだった。
 もともと煙突掃除屋で、頭の要領も運動神経も良かったオレにとって盗みは朝飯前で、次から次へと盗みを成功させた。食べ物は市場の露店から、ポケットの財布はもちろんハンカチや時計まで盗めないものはなく、まるでゲーム感覚で失敗知らずの怪盗暮らしをほしいままにしていた。
 そんなときの、とある屋敷に忍び込もうとしていた夜のこと、小さな身体と持ち前の運動神経で音もなく煙突から屋敷内に入り、食料と金目のものを求めてロンドンの街の屋根をウロウロしていたところだった。オレは〝やつ〟と出会うことになったんだ。〝やつ〟はオレがここにくることがわかっていたかのように屋敷の窓際に悠然と腕を組み佇んで、オレのことを待ち構えていたんだ。

衝撃だった。

 オレは〝やつ〟の存在にはすぐに気が付いた。こんな夜更けにオレ以外の人間がこんな場所にいる事実にオレは動けなかった・・・。しかし、そんなことはお構いなしに、プレッシャーにプレッシャーが上乗せされ動くことのできないオレのもとに〝やつ〟はオレ以上に静かな暗歩で歩み寄り、「話は後だ。ここは危険だからとりあえずここを離れよう。」とオレの耳元で囁き、静かに瞬く間に屋根から屋根へと飛び移り〝ついて来い〟とこちらを振り返る。オレは呆然としながらもその声、その身のこなし、その瞳にはオレに有無言わせない何かがあった。オレは〝やつ〟についていった。おそらく〝やつ〟もオレと同じ盗人なのだろう。だが、オレなんかとは違う本物の雰囲気が〝やつ〟の背中からは漏れ出していた。この背中について行けばオレを縛りつけていた後ろめたい闇は闇でなくなり、オレは本物の闇と同化することの決意とともに自分の運命を〝やつ〟に委ねるつもりでいた。

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夏のKGセントラル大会選手権ドロー

みなさん、こんにちは。

今日はKGセントラル大会のエキスパートカテのドローが届いていたのでお知らせします。

2017夏KG大会一般

男子の人数とレベルがほぼ全道選手権並みです\(◎o◎)/!
あのヒロトが10番シードとは見縊られたものだ・・・
とは言えないくらい北海道の精鋭が勢揃い\(◎o◎)/!
そのレベルの大会に旭川の選手が介入していることをとても誇らしく思う(T_T)
風邪ひくなよ、怪我するなよ(>_<)
教育大2年生はじめ新規で選手権参戦が多い大会となっていて、新規のくせに上級生をいきなり食ってやろうという志が小気味よく楽しみなドローとなっている。
残念ながら私は引率しないのですが・・・

女子はまゆきが2番シードです✨✨✨
JJO&TWOさいたまの勢いのままセントラル大会に入るになります♪
大変良い状態のはずです( ̄▽ ̄)
どうか最後にまゆきが笑ってくれていればと思っている。
冬大会のまゆきの声が今でも忘れられないので最後までサポートしてあげたいのですが、
きっとまゆきならやり遂げると私は信じている。
自分を信じてずっと欲しかったものを手に入れてください。
まゆきならできる!

セントラル大会開催日は8月5・6日(土日)です。
みんな張り切ってチャレンジしましょう♪
それではまた明日〆

今日から1週間JJO&TWOさいたまツアー♪※臨時営業スケジュール有

みなさん、こんにちは。

今日はこれから19:30くらいの旭川空港発の飛行機で東京に行きます♪
洗濯物の関係で荷造りも不十分なままスタバっているのですが、
何か大切なものを忘れていそうでちょっとだけそわそわです( ̄▽ ̄)

目下楽しみなのはまゆきとそうがのジャパンジュニア1回戦✨

そうがの相手の香港のチウくんははちょっと調べられなかったのですが、
まゆきのイザベラちゃんは”おー”となるビジュアルと経験値でした\(◎o◎)/!
ただ相手のことを考えたところで何も意味がない初体験尽くしの大会、
この大会で2人に期待しているのはより広い視野と志を抱いてもらうこと。
勝ち負けにももちろんこだわるのですが、
大切なのは彼らが彼らの物語の主人公でい続けることだと思っている。
主人公の役割は物語を追及することだ。
まゆきとそうがの物語は今加速しつつある。
急激に力をつけ続けている。
どこまで行けるのかわからないくらいの可能性を私は勝手に視ている( ̄▽ ̄)
今まで幾度か悔しい敗北を喫しながら志を強くして今日もまた挑んでいる。
そしてこれからもたくさん負け続けることになると思う。
そんな彼らの志を後押しし、支えるのが大人の役割だ。
その覚悟のステージの視野を、
最後のステージのためのヴィジョンのことを志と呼ぶ。
何をもって終わりとするのか・・・
小さなことをコツコツと積み重ねてやがて必ずジュニアを卒業することになる。
その長いようで短い物語の追求を終えたとき、
そのステージでの主役の座からは下りることになるわけだけど、
願わくば終わりなき物語の追求に気づくことができれば人は誰もが幸いだ。
私の役割は彼ら2人がこの世界を志している限り
主役の座にふさわしい準備と演出をセッティングし続ける舞台監督という名の主役( ̄▽ ̄)

どうか実り多き夏になればと私はとても楽しみにしている♪

今日から1週間、アッシュは臨時営業となります。
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利用時間等、ご確認の上遊びに来ていただければと思います。
みなさん、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは行ってまいります( ̄▽ ̄)

今週も連載していくつもりなのでみなさんお楽しみに♪

それではまた明日〆

8月11日のイベントと来週からについてと夏の話

みなさん、こんにちは。

ふと、”J-WALK”という綴りを使う機会に恵まれた。
多くの方は”何も言えなくて夏”のことを思い出されるかとは思いますが、
今回の私はとある書類の作成にあたって何か良いフレーズをと思った時の”J-WALK”だった。
”J-WALK”というスラングの意味を知ったのは遠い昔、
山田詠美の『放課後の音符』を読んだ時のこと、
大人びた女子高生とそんな同級生に憧れるちょっと背伸びしたい女の子の話、
その中で”J-WALK”は斜め横断の使い方をされていて、
言葉ってかっこいいなぁ、面白いなぁってのを知った。
20世紀初頭のアメリカの大都市にふとやって来たJayさんが都会の勝手を知らずに信号無視に斜め横断を繰り返したことに由来していて、自由奔放に道路を横切ること、つまるところ危険地帯に足を踏み入れることを意味しています。
”何も言えなくて夏”、”夏の日の1993”、”もっと強く抱きしめられたなら”、”KISS ME”・・・
当時正体不明の窮屈さに喘いでいた1993年を美しく彩った夏メロ、
多感でも何一つとして思い通りにならなくて、
何も目指すことができなくてクズだったけど、
いっちょ前に好きな人だけはいて、
そいつを目指すことでいつしか私は何者なのかを知ることができた。
中2で、ただひたすらに中2だった夏のことを思い出しながら、
来週のブログ連載をどうしようかなぁと考え中のお昼なのでした( ̄▽ ̄)
中2の思い出とか、甘酸っぱくて、過去賛美がすぎて、危険ですね(>_<)
まさにJ-WALK思考\(◎o◎)/!

あやふやな感情の揺らぎを持つときの人間ほど美しい瞬間はないのかもしれませんね。

さて、今日は8月11日(祝・金)のイベントの告知をさせていただきます。
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8月11日イベント
審判講習会を皮切りにプライベートレッスンと10分間耐久ラリーと商品券マッチのイベントを企画してみました♪
それぞれ540円で、コート利用も含めてのパック料金を1,620円としました✨
予約をAコートガラスにて受け付けていこうと思うのでよろしくお願いします。
ただ、エアコンの設置工事によっては中止の可能性があることをご了承ください。
運命の工事視察は明日14時\(◎o◎)/!
どうなるアッシュ空調(>_<)

いよいよ来週から我々の夏が始まります♪
まゆきとそうがの夏のことですね( ̄▽ ̄)
今何を目指していて、次に何を目指すのか
彼らがそれを知るための夏にすることが私の仕事だ✨
彼らが10年、20年経ったときどんな夏として振り返るのか、
彼らにとって始まりとなる夏のために力を尽くしていこうと思う。
国内唯一の世界大会ジャパンジュニアオープンは7月25日~28日
北海道選手権シード上昇をかけたTWOさいたまは7月29・30日
期間中フェイスブックにて毎日更新予定なのでよかったら友達申請待ってます♪

それではまた来週〆

ちなみにJ-WALKのJayさんとは鳥の名前です\(◎o◎)/!

8/9月スケジュールとイベントのお知らせ

みなさん、こんにちは。

4月くらいに確か脳を休めるとかなんとかが大事で
ポーっとする時間を作ることをテーマにしていたはずなのに、
いつだったか山の上で聖書を読んでいた時以来忘れてました(>_<)
現在は『新約聖書』を読んでいる最中なのですが、
これまたウォルター・ワンゲリンさんの小説版で楽しんでいる♪
もうすぐ読み終わるのですがそういえばポーっとしてないなぁと思い出すのでした( ̄▽ ̄)
とりあえず現代人というか未熟者の私に無になることは不可能なので
1日にほんの10数秒、意図的にポーっとする修行を始めようと思います。
意味とか考えない時間にどれだけ意味があるのかを忘れるための修行ですね\(◎o◎)/!

さて、8/9月のスケジュールのお知らせをします。
8・9月スケジュール2017
※スケジュールの写真掲載は見づらいのでやめにします(>_<)
8月11日(祝・金):イベント
8月12・13日(土日):学園エース主催の合宿
8月30・31・9月1日(水・木・金):北大合宿
9月9・10日(土日):北海道選手権
9月23日(祝・土):アッシュゲーム(予定)
以上が8/9月のイベントスケジュールとなっています。
間違いがないようポップも作ってみました( ̄▽ ̄)
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8・9月のイベントスケジュール
週末開催のイベントが多くなっていますので、
時期が近くなりましたら随時館内及びブログ等でお知らせしていきます。
どうかご理解いただければと思います。
また7月20日の段階でまだエアコンの工事日が確定できないでいます。
もしかしたら8月11日(祝・金)に及んでしまうかもしれないし、
お盆前には工事ができないかもしれないことをご了承ください。
詳細は分かり次第お知らせいたします。
明日は8月11日(祝・金)のイベントのお知らせです✨

それではまた明日〆